元生技データサイエンティストのメモ帳

勉強したことの備忘録とか雑記とか

技術同人誌出版によせて

9月10日から開催の技術書典13で技術同人誌を出します。 今回はその本に関してを書いていきたいと思います。

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本の内容

まずは「なぜAI活用に取り組むのか」を説明したあと、Azureとそこで提供されているサービスCognitive Servicesについてを説明し、Cognitive Servicesの「視覚」に関する機能の使い方を紹介しています。

目次は以下の通りです。

  1. ノンプログラマーがなぜ今「AI活用」に取り組むべきなのか
  2. Azureとは
  3. 必ず抑えておきたいセキュリティとコストの話
  4. Azure Cognitive Services について
  5. Azure Cognitive Servicesを使ってみる
  6. おわりに

なぜCognitive Servicesを紹介するのか

いわゆる「第三次AIブーム」以降、主に深層学習を活用した機械学習モデルの性能向上を背景にAI技術活用が進んできました。第三次AIブーム当初は専門家がコーティングしないと活用できませんでしたが2017年に「AIの民主化」が提唱されて以降、ノーコード、ローコードでAI技術を活用できるようなサービスが出てきました。そのようなサービスの1つであるAzure Cognitive Servicesを通じて「今までAIが身近でなかった人にも、自分でAIを触れるようになれば」という思いがあり、本にまとめることにしました。

「第三次AIブーム」が始まってから10年近く経過しAIの活用が進んでいますが、AIが活用されている範囲は限られていると思います。そのような状況を変えていく手段の1つとして、「ITやAIには疎くても、自分がいる業界のことには詳しい人」に「AIが何をできるか」を知ってもらい、その人が詳しい分野にどうAIを活用すると役立つかを想像してもらうのが重要ではないかと考えています。それによって「AIや機械学習に関しては詳しいが、業界に関しては知らない人」だけでは思いもよらないような、面白いAI活用方法が産まれてくるのではないかと思っています。

今回私が書いた本を通じて「AIでこんなことができるんだ」と気づいて、AI活用に興味を持ってくれる方が一人でもいらっしゃれば幸いです。

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